紹介『俺は( ^ω^)のペットのようです』

『ブーン系ビブリオバトル』という企画に投下したもの。

 わたしのフェイバリットブーン系小説は一貫して『ペット』です。

 

 

133 自分: ◆lhM8WiMBbk 投稿日:2020/09/30(水) 21:55:55 ID:nUReQbrM0 [2/7]
 
紹介するのは『俺は( ^ω^)のペットのようです』。
まとめはオムライス。
http://vipmain.sakura.ne.jp/end/177-top.html

 

134 自分: ◆lhM8WiMBbk 投稿日:2020/09/30(水) 21:56:36 ID:nUReQbrM0 [3/7]

「素晴らしい」の一言。

 で終わってはしょうがないので、もうちょっと色々書くことにします。

 もっとも面白いブーン系小説は何だろう?

 これはブーン系住人ならば誰でも気になるテーマですね。

 もっとも優れた、もっとも良い、もっとも読まれるべきブーン系小説。確かに楽しい話題ですが、残念ながら、これに結論が出ることはありません。

 ジャンルが違えば比較することも難しくなりますしね。『被害者遺族』と『おべんティア』のどちらの方がより面白いかなんて、真面目に話す気にはならないでしょう?

 だから僕は、この作品を紹介する上で、その面白さを語るのではなく、この作品によって与えられた僕への影響を話します。

 

135 自分: ◆lhM8WiMBbk 投稿日:2020/09/30(水) 21:56:58 ID:nUReQbrM0 [4/7]

 与えられた影響を話すには自分語りが不可欠なのですが、個人ブログでもない作品紹介祭りの中でだらだらと書き連ねるのもなんなので、なるべく手短に書くことにします。なるべくね。

 さて、『ペット』は僕の人生を大きく変えました。

「またまた大げさな」と思われるかもしれませんが事実です。『ペット』は僕に大きな影響を与えました。

 それはどのような影響かというと、僕が「うおお! おれもブーン系小説を書きたい!」と思ったきっかけの作品であるということです。おそらく僕は『ペット』を読んでいなければブーン系作者にはなっていなかったことでしょう。

「なんだそんなことか」と思ったあなたは甘い。

 なんせ、僕が『ペット』と出会った当時、僕は浪人生だったのです。

 

136 自分: ◆lhM8WiMBbk 投稿日:2020/09/30(水) 21:57:18 id:nUReQbrM0 [5/7]

 生来勉強嫌いだった僕は、当然受験でも失敗しました。勉強をしようという意欲はあるのに、何故だか机に体が向かわなかったわけですね。よくあることです。

 そこで僕は浪人生活を始めるにあたり、予備校の寮に入ることに決めました。

 予備校の寮には基本的に娯楽が存在しないので、集中して勉強できるというわけです。僕に唯一残された娯楽は携帯電話の1本のみ。スマホも存在しない当時、当然世の中にwifi環境など張り巡らされておらず、携帯電話でできることはひどく限られていたので許容範囲と考えました。

 実際のところ、できることは多くありませんでした。貧弱通信速度のガラケーであってもテキスト系のブログや2ちゃんねるの閲覧くらいは可能なのですが、僕はそこまでのヘビーユーザーではなかったので、勉強時間をガリガリ削られることにはならなかったのです。

 当時好きだったゲームやサッカーの話題に触れたところで、実物に接することができないのだから、必然的にそこまで熱は入りません。まとめブログに笑うことはあっても、ひとつの記事に大きな時間をとられるわけではないのです。

 ブーン系小説に出会うまではそうでした。

 

137 自分: ◆lhM8WiMBbk[] 投稿日:2020/09/30(水) 21:59:14 id:nUReQbrM0 [6/7]

 ブーン系小説と出会った後のことを詳しく書くのは蛇足でしょう。

 とにかく僕は熱中しました。最初に読んだのが何なのか、何を読んで本格的にハマったのかは覚えていませんが、唯一鮮明に覚えている作品があります。それは僕がブーン系小説を書こうと思ったきっかけになる作品、そう、それこそが『ペット』です。

 『ペット』を読んだ僕は感動し、感銘を受け、このような物語を書けたら一体どんな気分がするのだろう、と大きな興味を抱きました。そして、もし自分にも書けるものなら書いてみたいと思ったのです。

 それは確か8月ごろのことだったと思います。

 受験生、浪人生の8月です。『ドラゴン桜』なんて読んでなくてもこの重大さはおわかりですね?

 予備校の寮に入っている浪人生が一体どのようにしてブーン系作者となったのかはいつかどこかで機会があったら話すことにして、とにかく僕はこの8月ごろから9月以降、およそあらゆる時間をブーン系小説に捧げることになりました。

 勉強? するわけないじゃないですか。チャートの問題を解く時間があったら書き溜めですよ。暦上の休日にはネカフェに行って投下をし、某スレに張り付いて自作品の話題が出る都度心を躍らせ、合作の企画が立ち上がればそれに参加するのです。

 受験? ああ失敗したね。

 だって、どう考えたって絶対的な勉強量があまりに少なすぎました。

 僕が志望していた進路分野は完全な資格社会で、進んだ学部学科が職業選択のほとんどすべてを決定するので、受験の失敗はそのままその後の僕の人生を大きく変えることになりました。

 別に失敗の言い訳をしたいわけではないのです。ただ『ペット』があるひとつの人生に及ぼした影響の大きさを知っていただきたかっただけです。

 『ペット』は素晴らしい作品です。この一言に尽きます。

 どれほど素晴らしいかをあえて言うなら、この程度のことが起こり得るくらいの力を持った素晴らしさであるということです。

 『ペット』はそういう作品です。

 かつて浪人生だったあの日に戻ることができたとしたら、受験勉強にかまけることなく、僕は必ずもう一度『ペット』を読み直すことでしょう。親にこのことがバレたらたぶんブン殴られると思います。

 以上です。皆読みましょう。なお、もちろんこの身の上話はまったくの創作です。


俺は( ^ω^)のペットのようです
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