新作を書きはじめてしまった話

 久しぶりに暇な時間ができたのでブーン系界隈をちらほらとさまよっていたら昨年秋にラノベ祭りという行事が行われていたことを知りました。

 それだけだと別段驚きでもなかったのですが、”開催日:開催中!”という表記が見当たったためとても驚きまして、ついついイラストコーナーに向かったわけです。ことの真偽を確かめ、ついでに何かしら創作意欲を刺激するような絵にでもめぐり合えればこれ以上のことはないなと思いながら。

 そして目を流していったのですが、サムネイルでは何が何だかまったくわからない、ということで、暇なこともあって一枚いちまい目を通していくことにいたしました。まあ別に飽きたらやめりゃあいいやと思いつつ。

 するとどうしたことでしょう、ある画像が目につくではありませんか。6番の画像です。私はこれが気に入りました。

 というのも以前からアイデアだけはあったものの書き出しがどうにも思いつかなかった物語にぴったりだなあと思いまして。これを使わせてもらおうと思ったところ、書き溜めが進むすすむ。

 進むといってもまだ2レスしか書き溜まっていないのですが、再起不能(リタイア)だと思われていた樹海にとってはこの上ない速さです。

 本日はとりあえずその2レスを晒してみようと思います。以後は書きあがるまでこんなところに晒すことはせず、黙々と進めていくことにします。進展のほどは載せていくかもしれませんが、順調に書けている間はこちらの更新にそんなに長い文章は書きません。

 というわけで今日書いた2レス。見たくないひとは回れ右。

 はじめに断っておきますが、期限も過ぎてることだしこれはラノベ祭りの投稿作品ではありません。ということで、絵師さんはどうやらほのぼのを要求しているようですが私は知ったこっちゃありません。

 

 

 


 
ふたりの間に木の枝たちが燃えていた。

内藤ホライゾンはその焚き火越しに少女を見つめ、
ツンデレはその焚き火越しに少年を見つめていた。

内藤ホライゾンの口元はまさに幸福といった様子でほころんでおり、
炎に照らされたツンデレの頬は
わずかな緊張と不安の入り混じった大きな期待に光っていた。

本日はツンデレの18回目の誕生日となる。

ふたりの間に特別な言葉はいらず、
すっかり黄色くなった銀杏の葉を散らすゆるやかな風に吹かれている。

内藤、と燃える木の枝の一本を手に取り
ツンデレは少年の名前を口にする。

( ^ω^)「なんだお?」

ちらちらと手に炎を揺らす少女の顔を見つめながら、
内藤ホライゾンはさらに小さく微笑みかけた。

ξ゚ー゚)ξ「そろそろ部屋に帰ろっか」

ツンデレはそう言い木の枝の火を吹き消した。



 
焚き火を始末する内藤ホライゾンを脇目に
ツンデレは服の汚れを手で払う。

やがて内藤ホライゾンはツンデレに近づくと、
その頭に引っかかった一枚の木の葉を摘み取った。

ξ゚⊿゚)ξ「ありがとう」

( ^ω^)「今日のツンは特別かわいいお」

ツンデレの頭についた花飾りを小さく触り、
内藤ホライゾンは彼女にそう言った。

ツンデレは満更でもない様子で
内藤ホライゾンに頭を撫でられる。

そして内藤ホライゾンは名残惜しそうに手を下ろし、
首筋から背中を伝ってツンデレの腰に手を添えた。

( ^ω^)「火も消しちゃったし、
      長いこと外にいたら冷えちゃうお」

そうね、と少女は少年に微笑みかけ、
彼女の家へとふたりはひとつになって歩いていった。

焚き火の消えた彼女の庭はとても静かで
ツンデレにはふたりのほかに誰もこの世に存在しないのではないかと思えた。

 

 

  こんな感じの2レスです。なんだか改めて見るとめちゃくちゃ少ないですね。もうちょっと頑張って書き溜めようと思います。

 

(追記)

 フォントの都合でツンの笑顔がひどいことになってますね。面倒くさいのでこのままでやっていきますが、投下した後自分でまとめようと思っていたのは考え直した方が良いかもしれません。